学振(DC2)に内定した話

いつものブログの内容と少し毛並みが違う話です。

 

来年度の日本学術振興会の特別研究員(DC2)への採用内定が決定しました。

簡単に説明しますと、研究に専念できるように研究費や生活資金の援助を受けることができます。

博士の学生の期間中の生活費などは考えなくてもよくなります。

 

昨年度、同様の制度に申請していたのですが、私は残念ながら落ちてしまいました。

私以外の3人は採択されたので、正直かなりショックでした。

ただし、業績や実力などを鑑みても落ちて当然だったと思います。

 

私のバックグラウンドの話を少ししましょう。

私は勉強が特にできるわけではなかったので、俗に言う進学校と呼ばれる高校には進学せず、普通の高校生活をしていました。

 

ただし、その当時から、航空宇宙に興味があり、航空系の大学校に入学しました。

ここで、航空管制の知識、および航空機を安全に運航するために尽力している仕事の存在を知りました。この時出会った同期の存在は大きいです。その当時、私は付き合いが悪く、いろいろなところで迷惑をかけていたと思うのですが、それでも私に優しく接してくれた存在で、そういう人に出会えてよかったと今ではしみじみ感じています。

ただし、私はこの学校を卒業することなく辞めてしまいました。辞めた理由はいくつか挙げられるのですが、話が脱線するのでここではお話することを控えたいと思います。

 

当時は辞めてもう一度大学に入り直そうと思い、1年間の浪人の末、今の大学に入学したわけですが、入学当初は実は後悔しか感じていませんでした。大学校を卒業すればよかったとそのことばかり。自分の先の目標を完全に見失いました。

 

それが3年まで続いていたんですが、今の研究室と出会い、私の中で劇的に心境が変化しました。今の指導教員と出会ったことで私の中で何かが変わりました。

 

自分の中では頑張りたいと思うことや好きなことが研究室にいると不思議とできるようになりました。(もちろん自分に甘いところもたくさんあります)

 

ここまでこれたのは研究室のメンバーと指導教員、家族のおかげだと感じています。

自分一人ではそんな力があるわけではなく、ずっと自分に自信がなく生きてきたので今、トビタテで留学ができること。博士課程に進学したこと。そしてDC2に採択されたこと、いろんなことが自分が思っている以上にうまく回り始めています。

 

ただ、これに甘んじてはいけないと感じています。実力はないので、自分を磨きます。

 

私が研究していることが、社会に役立つものだと信じ、より研究が良いものになるよう、精進しなければならないと感じています。

 まだまだ研究者としては未熟で、指導教員に助けてもらってばかりで、育てていただいたご恩をどのように果たそうか考える日々です。不器用ながらに少しでも指導教員の支えとなり、今の研究室の後輩に何かを還元できたら。